【背景】

盛岡市内の商店街を中心に、街の多様な魅力を探しながら盛岡市産材の魅力を伝える官民連携プロジェクト「YADORIGI PROJECT」。NoMaDoSでは、市産材を使ったオリジナル屋外用家具の設計を行いました。

家具がポンと置かれるだけではなく、街の一部として風景になじみながら使われてほしいと考え、その場所の形があってこそ成立する”街に寄りかかる”デザインとしました。

設計や製作個数の検討過程では、モックアップを作りながら商店街の方へのヒアリング・市民の方とのワークショップ・アンケートの実施など、ニーズ調査を入念に行いました。

【こだわりポイント】

・「自立しない」形状とし、街の外形に寄りかかることで安定するデザイン

・工具不要で着脱可能な形とし、天候の変化やイベント予定などに対応しやすくする
・針葉樹（スギ）を主な材料とすることで、広葉樹と比較して停滞しがちな針葉樹の流通を促進

【案件概要】

所在地：岩手県盛岡市

事業名：令和6年度市産材を活用した街なか商業活性化事業（受託者：合同会社ホームシックデザイン）
主材料：杉無垢材
設計内容：屋外用家具（花壇スツール、刺すだけテーブル、立ち呑み照明柱）

【プロジェクトメンバー】

設計：NoMaDoS / 乙坂譜美、千葉光

施工：有限会社 岩井沢工務所